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クリエ通信
お住まいコラム
2020.5.29住宅ローンが払えなくなる人が急増!?
オンライン住宅ローンサービスを運営するMFS(東京・千代田区)によると、新型コロナウイルスの影響により、すでに住宅ローンの返済に苦しさを感じている人は約4割、今後、苦しくなっていくだろうと予想している人まで含めると、約7割の人が住宅ローンの返済に不安を抱いているようです。
住宅金融支援機構の住宅ローンの支払いに関する相談件数も急激に伸びていて、今年2月にはおよそ20件だった相談件数は3月では200件になり、4月になると1200件となって、現状では電話での相談もつながりにくい状況があるそうです。
相談で多い内容は、「今月分の支払いができない」という切実なものから、「収入が減りそうなので、ボーナス払いをやめたい」などという今後を案じてのものまで、様々なようです。こうした中で、金融機関も住宅ローン相談や借り換え、金利や返済計画の見直しなどにも積極的に乗り出しています。
住宅ローンは、借りている消費者側にとっては「返せなくなる」というリスクがある一方で、貸している銀行などの金融機関にとっては「貸したお金が回収できなくなる」というリスクがあります。リーマン・ショックの際もそうでしたが、最終的に返済できずに自己破産されてしまうと、金融機関は貸したお金を回収できなくなってしまいます。
お金を借りている方の立場が弱いわけではなく、金融機関にとっても「返済されない」ということは弱みになります。だからこそ、「ますはとにかく相談してください。悪いようにはしません」と大々的に呼びかけているのです。
住宅ローンについて、政府はローン負担の軽減そのものに対する具体的な対策は、現状打ち出せておりません。ただ、税金面については「住宅ローン控除」の要件の緩和ということで、減税によって、多少でも家計を後押しする政策を取っています。
そこで、こうした政府の動きや各金融機関が打ち出している対策を見ながら、住宅ローンが家計に負担を与えそうな人がどのような対策を取っていけばよいのか考えてみましょう。
「キャッシングで返済」は絶対にNG
給料や収入が減ってしまって、住宅ローンが払えないという人も出てきています。住宅ローンは、返済が1日遅れただけでも、借りている銀行から催促の電話がきます。しかも、そのまま支払わないでいると、後々大変なことになります。
普通、銀行では2カ月間支払いが滞ると、事故物件ということでブラックリスト入りしますが、中には1カ月支払いがなかっただけで事故物件扱いになるケースもあります。そうなると、「なんとかしなくては」と思い、自力でお金を工面しようとする人がいます。特に、年配の会社員の方の場合、体裁もあるためか「返せなくなりました」と銀行にはなかなか言えず、手軽に借りられるキャッシング(消費者金融)などでお金を工面して返済するケースもあります。
ただ、「住宅ローンが返せない」からとキャッシングに走ることは、絶対にやってはいけません。なぜなら、今月はなんとかそれで無事返済できるかもしれないけれど、来月、再来月と新型コロナ禍が長引けば、そのたびにキャッシングの残高も増えていくことになるからです。
キャッシングに手を出し続けることは
非常に悲しいことではありますが、いったん下がった給料や収入は、よほどのことがない限り、すぐに元に戻るということはないと思ったほうがいいでしょう。給料を下げるに至るまでには、会社もかなりのダメージを受けていますし、取引先も、いったん取引を減らすとコストカット意識も高くなっているので、すぐに従来通りの仕事の発注はできない状況になるケースがほとんどだからです。
そうした中で、住宅ローンが返せないからと安易にキャッシングに手を出すと、借金地獄にはまっていく可能性もあります。特に、キャッシングの金利は現在のような低金利下でも14%前後。これが雪だるま式に膨れ上がっていくと、最終的には破産して、すべてを失うことにもなりかねません。
ちなみに、金融機関にとって「住宅ローンが返せないから、他からお金を借りて返済する」というのは、最もして欲しくないことです。借りる相手が両親や親戚縁者ならまだいいのですが、業者の場合、お金を貸すときに、住宅ローンの残っている家に二番抵当、三番抵当を付ける可能性もあり(一番抵当は借りている金融機関が付けます)、そうなるとトラブルが起きる可能性があり、対処が難しくなるケースもあります。
余計なトラブルに巻き込まれないためにも、困ったら、すぐにお金を借りている金融機関に相談する。今は、それが一番ベストな方法なのです。
もし仮に金融機関などにご相談が難しいご事情などがある場合は、ライフプラニングなども含め弊社でも相談をお受けしております。まずはお気軽にご相談くださいませ。
【 この記事を書いた人 】
千葉県柏市の工務店、株式会社クリエすずき建設の代表取締役。1980年、東京都葛飾区生まれ。学生時代は飲食店のアルバイトに明け暮れ、そのまま大学を中退。2000年に同社に入社。大工さん見習い → 現場監督 → 設計(注文住宅、リノベーション)を経て、2015年の先代の急逝を期に現在に至る。建築工事1,800現場以上の担当実績の経験、笑顔が生まれるユニークな設計と情熱的な性格が自身の強みです。住まいづくりの仕事は、人生の生きがいであり、天職と感じております。家族は、妻と娘と息子とワンちゃん。みんなとっても元気で活動的です。ちなみに娘は、医師からは自閉症という診断を受けております。そんな人生観から生まれた将来の目標は、地域コミュニティーの創造です。地域のご家族、障害のある方、ご高齢の方、様々な方々が気軽に集まり、人の絆を大事にするワイワイ楽しいイベントを参加者の皆さんと一緒につくり、地域に愛され続ける永続企業を目指しております。
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