断熱リフォームによって得られるメリットの一つ目は、健康的に暮らせるようになること。外気の影響を受けにくくすることで、夏は日射の熱気による室温上昇が抑えられ、冬は冷気による底冷えなどもなくなります。最小限のエアコンで効率よく冷暖房でき、ヒートショックの恐れのない、安定した温熱環境が実現します。また、真夏に気温が35度を越える日。ペットのために、24時間エアコンを付けっぱなしにするご家庭も少なくないでしょう。大好きなワンちゃん、猫ちゃんが快適に過ごすために、そしてお財布にも優しい省エネ住宅が期待できるリフォームでもあります。

家の断熱性が向上すれば、外気の熱の出入りが少なくなり、冷暖房設備に依存し過ぎず快適な室温を保ちやすくなります。国土交通省によれば、昭和55年以前に建てられた住宅と比べ、2016年省エネ基準の住宅では、冷暖房にかかるエネルギー消費量が約60％削減できることがわかりました。試算すると、断熱リフォーム前に33.7万円かかっていた年間光熱費を、改修後は約15.3万円までコストダウンすることが可能です。当社の施工実例でも、石油ストーブ、ホットカーペットなどを使用していた家庭が、エアコン1台で冷暖房をまかなえるようになることが多いです。

断熱性の低い住宅の場合、室内の暖気が冷たい壁面に当たって急に温度が下がり、空気中の水蒸気が結露することがあります。これが繰り返されると壁面や壁の内部の構造材が湿気を帯びるようになり、カビが生えたり木部が腐ったり、シロアリの被害を招いてしまうことも。

断熱リフォームを実施することで、室温と壁の温度差が生じにくくなるため、結露の発生を抑えることができます。断熱施工とともに、隙間を防ぐ気密工事もきっちり行うことが大事。構造材の耐久性が損なわれず、家が長持ちします。